- 事業の方向性
- ■ 新規性
VODシステムに関して、高品位なMPEG-4の圧縮伸長技術を保持しているのは国内では殆ど無い状態です。すでに数社からMPEG-4の圧縮伸長技術の提供を打診されています。
この技術を武器に高品位で商業運用に耐えるシステムを販売していきます。特に、大規模なビデオ配信システムになった場合、我々の技術を使うことで、大きな顧客の既存のネットワークを少し増強する程度で運用に耐えるシステムを構築可能です。
また、某社のコンテンツ販売システムを構築した実績があります。コンテンツ配信システムは新たな端末のアイディアもあり、今後新しい展開ができることと思います。
- ■ 将来性
ビデオ配信システムは大手通信事業社様から、大規模な商用配信システムを構築するために、試作およびシステム構築のための詰めの作業を弊社に依頼していただいております。大きな規模の売上となる見込みです。少なくとも向こう2年はこの関連で事業を展開できる見込みです。本格的に事業化した場合、数百億円前後の発注が生じ、システムの保守作業だけでも年間2〜3億円前後の発注が発生する可能性があります。
デジタルコンテンツ配信の動きが活発になっているため、弊社の圧縮伸張技術を利用して、コンテンツのエンコード事業の展開も協力会社で準備しています。
新世代「3次元ユーザインターフェースの仕様」の策定なども大手通信事業社様から依頼されており、トータルで2001年中に運営に十分な売上を立てられる見込みです。三次元インターフェースの仕様が確定した段階で、Windows系への移植などを行います。また、Linux を実装した廉価なインターネット専用端末と、Windowsで利用できるソフトウエアを拡充することで、廉価で利用しやすいインターネット環境を提供できるようになります。
弊社はこの端末を対象にした、コンテンツを提供できるサーバシステムを事業会社に提供することで、売上を確保する予定です。このシステムの販売で目標としている売上は、1年後から数年に渡り予定しています。
また、資金的、時間的に余裕が出た時点でロボット系のOSの開発も目論んでおります。ロボット用のOSは現行のLinux のカーネル(OSの核となる部分)をロボットの制御に適するように書き換えて作成する予定です。ロボット用OSを武器に、新たなマーケットを開拓する予定です。
- ■ 背景
- ■ MPEG-4の圧縮伸張ソフトウエア
- ■ 大規模に展開しても破綻の起きないオンデマンド・ビデオ・ストリーミング・システム
- ■ 500台の配信用サーバシステムの実稼動実績
- ■ Linuxのエキスパート
- ■ OSの理論や言語に精通
- ■ 商用の運用に耐えるLinuxシステムの構築技術
- ■ 商品化のノウハウ
- ■ マーケットサーベイ能力
- ■ 収支見通
- 1 近未来
現段階で大手通信会社様より試験運用システムの構築の仕様作成や検証などを依頼されています。この仕様に我々の技術を盛り込むことでライセンス料金をお願いして、収益を上げる予定です。
- 2 継続的見通し
デジタルコンテンツをデータ回線(インターネット)経由で配信するために圧縮(エンコード)を行うサービスを事業化する計画を持つ協力会社があり、そちらからもライセンス料金を売り上げる予定です。
- 3 将来の見通し
デジタルコンテンツの配信に関わる技術は日進月歩のため、将来的には大手競合メーカが資金に任せて介入してくることが予想できます。このため、エンコード技術と平行して、家電品やロボット系など、幅広い分野に我々の開発したLinux系の処理装置を廉価に提供することで3年先の収益の確保をもくろんでいます。
- ■ マーケット及び販売先
データの圧縮伸長技術に関しては大手通信事業者及び、大手放送局などが主なマーケットです。インターネット/イントラネットのシステム構築に関しても大手通信事業者が主なマーケットですが、その顧客は著名なコンテンツホルダです。ロボットOSに関しては、産業系ばかりではなくアミューズメント系も視野に入れています。